ガン性疼痛に対するTENS

Cochrane Database Syst Rev. 2012 Mar 14;3:CD006276.

Transcutaneous electric nerve stimulation (TENS) for cancer pain in adults.

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/14651858.CD006276.pub3/abstract;jsessionid=D39AA725F6C2E22AF144FDFA8A6E1B0F.d03t02

 

本日の英文抄読はこちら。ガン性疼痛に関するTENSについて,RCTの報告はかなり少なくて,現状3本程度。

現在がんのリハビリテーションの分野はかなり注目されており,理学療法士が身体機能やADLの向上に寄与できる可能性が示唆されてます。

理学療法士にとって大きな武器である電気刺激の中に,TENSという除痛のツールがありますが,

がんリハの分野ではあまり実施されていません。そもそもガン性疼痛の疼痛管理は投薬が主体ですが,投薬による副作用の問題が付きまといます。そこで,TENSの出番です!!TENSによる鎮痛により投薬量を減らす可能性があります。

しかしながら,まだどういった疼痛に,時期に,部位に,どんなパラメータで,どれくらい,どの程度継続すれば,疼痛が緩和されるのは,まだまだ検討しなくてはならない点が山積みです。

少しでも疼痛が緩和できて,かつ自宅で利用できて,セラピストが電気の調整を行いながらできるだけ投薬量をへらし,運動を確保できればADLやQOLの向上に寄与できるのではと考えております。